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オンライン英会話をだれでも知っている時代に入り、個人の英会話学習の方法も大きく様変わりしています。通学式英会話スクールにもオンライン英会話にも、各々メリット、デメリットがあり、それらについては語りつくされた感があります。英会話の勉強に意欲を燃やす人にとっては、両方のタイプのスクールの良い点を知った上で、上手に両方を利用している方が多いのではないでしょうか。

一方企業においても、ビジネス戦略の上から社員の英会話力の底上げを図らなければならない状況が、昔よりも増えてきているのが実情と思います。一定の予算の中で多くの社員の英会話力を向上させなければならない人事部の担当者にとっては、知恵の出しどころと思います。一定の予算の中で、最大限の成果を出す合理的な英語研修をどのように企画すれば良いか、という事ですね。そこでここでは、オンライン英会話を利用した企業の英語研修の方法について、提案をしたいと思います。

目次
1. 旧来の英語の勉強法
(1) 学校での英語の授業
(2) 企業での英語研修
2. 企業の英語研修の方向性
(1) 多数の受講生の詰込み研修から少人数制へ
(2) 英会話レッスン時間の拡大
(3) 継続した英語研修へ
3. 企業の英語研修への提案
(1) 目的と目標の設定
(2) オンライン英会話を利用した英会話研修例

1. 旧来の英語の勉強法

(1) 学校での英語の授業

昭和時代のある時期までは、英語の授業が始まるのが中学校からでした。英語の授業では教科書のリーディングと文法が授業の中心でした。I have a pen.から始まったのを覚えています。高校、大学と進学するにつれて単語数が増えたり、高度な文法の説明が出てくるようになりましたが、リーディングとリスニング、文法を中心とした授業は変わりませんでした。
それが今では、小学校3年生から英語の学習活動が始まり、ライティングとスピーキングを含めた4要素の学習へと変化しました。英語を通じて海外の人々と実際のコミュニケーションができないことには、英語の授業の意味がないことに気が付いたからですね。

(2) 企業での英語研修

昭和時代の企業の英語研修は、学校における英語の授業とあまり変わりませんでした。会議室に多数の社員が集まり、ネイティブ講師から英語のテキストを中心にしての授業でした。少人数でネイティブのスピーキングの英会話レッスンを受けようと思えば、個人的に英会話スクール以外に道がありませんでした。会社では、ペーパーテストを実施すると共にネイティブ講師を試験官としてスピーキングテストを課す会社が多かったので、個人負担で英会話スクールに通う社員もいたのです。
近年は会社の研修制度が変化してきており、社員の希望する研修に会社が補助金を出す制度に変わってきました。英会話研修も例外ではなく、英会話スクールのレッスン料金の一部を会社が負担する制度を採用している会社が多くあります。

2. 企業の英語研修の方向性

近年のオンライン英会話の普及により、企業の英語研修の在り方も徐々に変わってきています。

(1) 多数の受講生の詰め込み研修から少人数制へ

ネイティブ講師一人に多数の受講生の研修では、スピーキングやライティングの向上は望めません。そこで、ネイティブ講師との一対一の英会話レッスンか、4人程度までのグループレッスンのできる英会話研修へと変化せざるを得ません。このような研修を可能にしたのが、レッスン料金の安いオンライン英会話の勃興でした。50分の英会話レッスンを4人で受けたとしても、一人当たり平均10分程度のスピーキングのトレーニングが可能となったのです。

(2) 英会話レッスン時間の拡大

英語のスピーキングができるようになるには、1週間に一度のレッスンだけでは難しいと言わざるを得ません。PLAN-DO-SEEを繰り返しながら2日に一度程度の英会話レッスンを行わないと、英会話力は向上していかないというのが実感です。前回のレッスンの記憶が残っている内に、新たなスピーキングのトレーニングを行うのが理想です。会社員の場合ですと、業務に従事しながらどのようにレッスン回数を確保できるかがカギとなるとなるでしょう。

(3) 継続した英語研修へ

ある程度の長期間にわたる英語研修も、重要なポイントのひとつと言えるでしょう。経験から言うと、2日に一度程度のレッスンを3ヵ月続けた段階で自分の英会話力が前と比べて多少なりとも高くなったという実感を持つことができました。難しい事でなければ、自分の言いたいことをスピーキングできるようになったのです。そのような経験もあり、企業の英語研修を実のあるものにするには6ヵ月は続けるように人事部は企画すべき、というのが提言となります。

3. 企業の英語研修への提言

企業の英語研修と言っても、昔から変わらない部分と時代の変化を取り入れたより効率的な研修が取り入れられてしかるべきでしょう。

(1) 目的と目標の設定

英語研修の目的と目標をきちんと決めておくことは、昔も今も変わらす研修へのモチベーションを保つためにとても大切な事です。社内での昇進や給料にも影響してくることを社員に明らかにしておけば、社員の熱の入れ方も変わってくるというものです。
目的は、会社の業種や業務内容によって会社が決めることになるでしょう。目標は、社員によって個々に設定されることになると思います。英語研修を始める前にTOEICテストを受けて、英語研修が終わった後にはスコアを何点上げるといった目標設定も一例です

(2) オンライン英会話を利用した英語研修例

昭和時代とは異なり、現在ではオンライン英会話を利用した英語研修が可能となりました。2日に一度の英会話レッスンを行うことを前提に、レッスンのスケジュールを考えてみましょう。オンライン英会話は社内でも自宅でも場所を問わずレッスンが受けられますので、この長所をうまく利用することにします。グループレッスンとマンツーマンレッスンには、各々メリット、デメリットがありますので、ここでは両レッスンスタイルを取り入れた研修スケジュールとしてみました。
参考記事:オンライン英会話のグループレッスンのメリットとは

・月に4回は、同僚4人が社内の会議室で50分のグループレッスンを行う。
・個々の社員は、自宅で25分のマンツーマン英会話レッスンを月に10レッスン受ける。

このようなレッスンスケジュールを組めば、ほぼ2日に1回レッスンを行えるスケジュールとなります。自宅でのマンツーマンレッスンでは、会社でのグループレッスンの中で良く分からなかった部分や自分の望むレッスンを行うと、良い英会話レッスンのルーチンができると思います。

さて次に、この英語研修の費用を計算してみます。オンライン英会話ボストン倶楽部を例にして、ネイティブ講師によるレッスンの料金を算定してみます。とりあえず消費税無しで計算します。

・会社での月4回の4人による50分レッスンの費用
ポイント購入コースを利用すると月会費は3,000円、4回の50分レッスンは25分レッスン8回に相当しますので、900円×8回=7,200円。合計が10,200円で、一人当たり2,550円です。

・自宅での月10回のマンツーマン25分レッスンの費用
定額コースを利用すると、8,900円です。

月々2,550円+8,900円=11,450円(消費税10%を加えると、12,595円)で社員が2日に一度のネイティブ講師による英会話レッスンを受けることができることになります。

会社が補助金をどの程度負担するかは別として、社員の負担は数千円のレベルで収まるでしょう。個人的にも、ネイティブとのコミュニケーションが取れるようになる、洋画を字幕なしで楽しめるようになる、など自分の世界が広がるメリットがあります。このように考えてみると、オンライン英会話を利用した英語研修は、会社にとっても社員にとっても費用対効果の高い素晴らしい研修になると思います。

参考記事:企業の英語研修で効果を上げるには
参考記事:企業の英語研修とオンライン英会話


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